豊橋公園の紅葉 [豊橋市] [紅葉特集]

豊橋市
吉田城のくろがね櫓(復元)と真っ赤なモミジ(2024年12月10日撮影)
市美術博物館のそばではナンキンハゼが彩り豊かに紅葉(2024年12月10日撮影)

 ■豊橋公園の紅葉

 豊橋公園は「なんでもあり」の欲ばり公園です。隣接地を含めれば、吉田城の城跡、市役所本庁舎、市美術博物館、市陸上競技場、市硬式テニスコート、和風の多目的施設(三の丸会館)などが建ち並び、「われこそは」と存在感を競い合っています。

公園の南側は戦後復興のシンボルでもあるイチョウ並木(2024年12月10日撮影)

 晩秋にこの公園を訪れるたびに、紅葉の植栽を計画した人は、すごい才能の持ち主だと恐れ入ります。
 なにがすごいって、紅葉がそれぞれの建物とマッチするように工夫されているからです。たとえば吉田城の本丸広場跡。ここには真っ赤に紅葉するモミジが植えられています。燃えるような赤は、黒と白が織りなす重厚な櫓(やぐら)のすぐそばで、戦国武将たちの心模様を表しているかのようです。

 美術博物館のそばでは、市民になじみのナンキンハゼのほか、陽光が抑え気味の環境のためにおっとりと色づくイロハモミジが、柔らかな紅葉をかもしだしています。

 公園の南側をいろどるのはイチョウの並木です。こちらは計画的に植えたのかはわかりませんが、その多くは雌株なのでしょう。秋になると多くのイチョウがギンナンを落としてくれます。
 太平洋戦争の末期、現公園内に陸軍の歩兵部隊が置かれていたこともあって現地は激しい空襲にあい、焼け野原になりました。

 イチョウには食糧難にも配慮した戦後復興の心意気が感じられてなりません。

 戦国時代の築城から500年。つねに最前線での戦いを強いられ、担わされてきたのが現在の豊橋公園の立地場所です。晩秋の紅葉をみるたびに、つい「つわものどもが夢の跡」の句が浮かんできます。

 公園利用者なら公園内の駐車は無料。入園料もいりません。

吉田城の石垣にも真っ赤なモミジ(2024年12月10日撮影)

アクセス

◆〒449-0405
 愛知県豊橋市今橋町3

◆駐車場あり(無料)

◆入場無料

◆トイレあり

◆詳細ページ
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/216/

◆お問合せ先
【公園】豊橋市役所 都市計画部 公園緑地課
 [TEL 0532-51-2650]
【吉田城】豊橋市 観光プロモーション課
 [TEL 0532-51-2430]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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