■葦毛湿原のサギソウ
さして広い湿地ではないけれど、縦横に張り巡らされた木道の下を清らかな湧き水が流れ、数多くの珍しい湿地植物が白や黄を基調に小さな愛くるしい姿をそこかしこでみせる。それが葦毛湿原の魅力です。
今回紹介するサギソウは、初夏のミカワバイケイソウ、初秋のシラタマホシクサと並んでハイカーたちに最も愛される花です。
花の色は純白なのでおそらくシラサギから名づけたのでしょう。全長わずか2~3センチほどですが、首筋をピンと伸ばして両翼をきれいに広げています。茎の長さは約30センチ、同じ茎から3つほど花が咲いているのもあり、さながらシラサギの家族のようです。
葦毛湿原のサギソウと言えば2020年春に残念な出来事がありました。おそらく悪気はなかったのでしょうか誰かが、園芸種のサギソウの球根を1,000個以上同湿原に投げ入れたのです。
葦毛湿原は長らく県指定の天然記念物でしたが、2021年に国指定の天然記念物に「昇格」しました。全国各地で湿地が減り続けている、そのことも考慮しての指定でしょう。
葦毛湿原にサギソウを訪ねながら、本当の自然保護について考えてみませんか。サギソウの見頃は7月中旬~8月下旬です。近くには無料駐車場があります。
■アクセス
◆〒440-0022
愛知県豊橋市岩崎町
◆駐車場あり(無料)
◆トイレあり
◆詳細ページ
https://www.city.toyohashi.lg.jp/4359.htm
◆お問合せ先
豊橋市役所
受付時間(平日 8:30~17:15)
[TEL 0532-51-2111]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。