愛知県 桜の名所100選 その2【尾張(上)】

尾張
満開を迎えた五条川の桜(2023年3月27日撮影)

■愛知県 桜の名所100選 その2【尾張 (上) 】

 今回は一宮、瀬戸、春日井、犬山、江南、小牧、稲沢、尾張旭、岩倉、豊明の10市を取り上げました。この地区の特徴は木曽川水系および庄内川水系の河川を利用した「桜堤防」が多いのが特徴です。
 代表的なのが、「木曽川堤の桜並木」(木曽川水系)と「五条川の桜並木」(庄内川水系)といえるでしょう。

にぎわう五条川の桜並木(2019年4月1日撮影)

 「木曽川堤の桜並木」(国天然記念物、国名勝)は一宮市北部の北方地区から江南市草井町の9キロ区間に2300本が植えられています。面白いのは現在全国の桜で「王さま」の座に着いているソメイヨシノに比して、エドヒガンザクラやオオシマザクラ、しだれ桜など他品種の比率が高いことです。
 なぜかおわかりでしょうか。そうです。明治時代の初期(18年)に植えられたからです。ソメイヨシノは江戸時代の後期に突然変異で生まれた品種であり、明治初期にはまだ全国区になっていなかったのです。
 当初は1本もなかったソメイヨシノですが、寿命を迎えた木々の植え替えにあわせて、どんどん増えてきました。
 それでも初期の古木は。まだ何本か残っているそうです。みなさんも「桜の歴史」を訪ねてみてはどうでしょうか。

 一方、五条川の桜並木は「戦後復興のシンボル」にと、岩倉市、ついで大口町で行われました。岩倉市では住民が保存会をつくって世話や植え替え、剪定などを手がけています。
 そのかいあって、いまや愛知県を代表する桜の名所になりました。岩倉市から大口町まで7.6キロは途切れることのない全国屈指の桜並木です。

【 尾張 桜の名所 (上)

所在地名称本数開花メモ
一宮市大江川緑道◆330本3下旬市内中心部で花見
一宮市木曽川堤2300本3上旬江南までの9キロ
瀬戸市定光寺公園200本3下旬池の周囲をぐるり
瀬戸市岩屋堂公園500本3下旬奇岩、巨岩と
春日井市落合公園1000本3下旬25ヘクタールの大規模公園
犬山市木曽川遊歩道400本3上旬犬山城をバックに
犬山市犬山城30本3下旬城の前庭を彩る
犬山市日本庭園 有楽苑80本3下旬国宝茶室とコラボ
江南市木曽川堤2300本3上旬国名勝、天然記念
小牧市小牧山◆400本3下旬豪壮な石垣と
稲沢市日光川、須ケ谷川1400本3下旬愛称は桜の首飾り
尾張旭市城山公園◆340本3下旬展望塔から観桜
岩倉市五条川の桜1300本3下旬愛知随一の桜名所
豊明市三崎水辺公園数十本3上旬市民憩いの公園

※◆は夜間ライトアップあり。

こちらもチェック


◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

タイトルとURLをコピーしました