■愛知県 桜の名所100選 その2【尾張 (上) 】
今回は一宮、瀬戸、春日井、犬山、江南、小牧、稲沢、尾張旭、岩倉、豊明の10市を取り上げました。この地区の特徴は木曽川水系および庄内川水系の河川を利用した「桜堤防」が多いのが特徴です。
代表的なのが、「木曽川堤の桜並木」(木曽川水系)と「五条川の桜並木」(庄内川水系)といえるでしょう。

「木曽川堤の桜並木」(国天然記念物、国名勝)は一宮市北部の北方地区から江南市草井町の9キロ区間に2300本が植えられています。面白いのは現在全国の桜で「王さま」の座に着いているソメイヨシノに比して、エドヒガンザクラやオオシマザクラ、しだれ桜など他品種の比率が高いことです。
なぜかおわかりでしょうか。そうです。明治時代の初期(18年)に植えられたからです。ソメイヨシノは江戸時代の後期に突然変異で生まれた品種であり、明治初期にはまだ全国区になっていなかったのです。
当初は1本もなかったソメイヨシノですが、寿命を迎えた木々の植え替えにあわせて、どんどん増えてきました。
それでも初期の古木は。まだ何本か残っているそうです。みなさんも「桜の歴史」を訪ねてみてはどうでしょうか。
一方、五条川の桜並木は「戦後復興のシンボル」にと、岩倉市、ついで大口町で行われました。岩倉市では住民が保存会をつくって世話や植え替え、剪定などを手がけています。
そのかいあって、いまや愛知県を代表する桜の名所になりました。岩倉市から大口町まで7.6キロは途切れることのない全国屈指の桜並木です。
【 尾張 桜の名所 (上) 】
所在地 | 名称 | 本数 | 開花 | メモ |
一宮市 | 大江川緑道◆ | 330本 | 3下旬 | 市内中心部で花見 |
一宮市 | 木曽川堤 | 2300本 | 3上旬 | 江南までの9キロ |
瀬戸市 | 定光寺公園 | 200本 | 3下旬 | 池の周囲をぐるり |
瀬戸市 | 岩屋堂公園 | 500本 | 3下旬 | 奇岩、巨岩と |
春日井市 | 落合公園 | 1000本 | 3下旬 | 25ヘクタールの大規模公園 |
犬山市 | 木曽川遊歩道 | 400本 | 3上旬 | 犬山城をバックに |
犬山市 | 犬山城 | 30本 | 3下旬 | 城の前庭を彩る |
犬山市 | 日本庭園 有楽苑 | 80本 | 3下旬 | 国宝茶室とコラボ |
江南市 | 木曽川堤 | 2300本 | 3上旬 | 国名勝、天然記念 |
小牧市 | 小牧山◆ | 400本 | 3下旬 | 豪壮な石垣と |
稲沢市 | 日光川、須ケ谷川 | 1400本 | 3下旬 | 愛称は桜の首飾り |
尾張旭市 | 城山公園◆ | 340本 | 3下旬 | 展望塔から観桜 |
岩倉市 | 五条川の桜 | 1300本 | 3下旬 | 愛知随一の桜名所 |
豊明市 | 三崎水辺公園 | 数十本 | 3上旬 | 市民憩いの公園 |
※◆は夜間ライトアップあり。
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◆2025年の情報であり、変更される場合があります。