いちご狩り農園ならではのフレッシュパフェ　[田原市]　[ちょっと寄り道]

■いちご狩り農園ならではのフレッシュパフェ

　田原市堀切町のN’cafe(エヌカフェ)に行ってきました。「大きなイチゴパフェがリーズナブルな価格で食べられるよ」と教わったからです。

　高さ25センチはあるでしょうか。「でら、でっかいがね」と名古屋っ子、「めっちゃ、おっきいじゃん」と浜松っ子。遠来のお客さんたちが目を丸くしています。

細長スプーンでゆっくり掘り進めてみましょう。
　頂上部の君臨するのはパウダーシュガーでおめかしした女王様。玉座の下では生クリームをまとった5人の王女様がいらっしゃいます。
　ここから先はお供の人たちです。壁際には侍女がずらり。中央部ではバニラアイスの護衛大尉がスポンジケーキとコーンフレークを引き連れています。
　グラスの底にはとびっきりの音楽隊。甘いイチゴシロップとちょっと酸味の勝ったカットイチゴが渾然一体となって麗しいハーモニーを奏でています。
　なんという奥深い味わいでしょうか。イチゴの女王様、王女たち、そして侍女たち。じっくりと「イチゴ女王の国」を楽しむことができ、これで1,300円(税込)は驚きです。
　スタッフに尋ねると使用しているイチゴは「章姫」だそうです。1992年に静岡県で開発された品種で端正な姿と薄い果肉皮が特徴です。しかしこの薄皮が大量輸送に向かないとして、いま静岡県では後継の紅ほっぺに女王の座を譲っているそうです。
　しかし、この「薄衣」は摘み取ったイチゴをその場で味わうのであれば、逆に農家にとって武器になります。そうです、このカフェのいちご狩り農園が直営しており、直接温室から運び入れているのです。

　「私は繊細なので遠出には向かないの」―そんな女王様、王女様と出会えるのが、このカフェなのです。