
■見ごろ迎えた〝クリスマスローズ〟(レンテンローズ)
東山動植物園の植物園出入口近くでクリスマスローズ(ヨーロッパでは「レンテンローズ」)が見ごろを迎えています。
ワインレッドの大きな花びらが特徴です。茎の長さが短いので、うっかりすると見過ごしてしまいそうです。
このクリスマスローズについては面白い話があります。明治時代にこの花が原産地のヨーロッパから入ってきたとき、日本人はこの花は12月に咲く本当の意味での「クリスマスローズ」ではないことを知らされていました。
すでに春のこの時期に咲くのは、類縁種の「レンテンローズ」と教えられました。
しかし、「レンテン」とは復活祭前の40日間(およそ2月上旬~3月上旬)を指す用語ですが、当時日本では「レンテン」といわれてもピンと来る人はほとんどいません。
それで「ええい、クリスマスも復活祭も似たようなものだろう」と考えて、レンテンローズもクリスマスローズと呼び習わしてしまったようです。
しかし、キリスト教を信仰する人々にとってイエスの誕生を祝うクリスマスと、イエスが人類に代わって悪魔の試練を受け、断食に耐えた40日間と、その後に続く復活は、まるで意味が違うはずです。
日本にいるキリスト教徒のなかには、現在の混同を悲しむ人もいます。そろそろ、レンテンローズをクリスマスローズから分けていい時期に来ていると思うのですが…

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■基本情報
◆〒464-0804
名古屋市千種区東山元町3-70
◆観覧料 大人500円 (名古屋市在住の65歳以上の方100円)
◆駐車場あり(普通車800円/回)
◆休園日 月曜日
(月曜日が祝日の場合は翌平日、12/29~1/1)
◆開園時間 9:00~16:30
(閉園は16:50)
◆外部サイト
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp
◆お問合せ先
名古屋市東山動植物園
[TEL 052-782-2111(代表)]
◆2025年の情報であり、変更される場合があります。