■免々田川(めめだがわ)「河津桜と菜の花のコラボ」
渥美半島は昔から水不足に悩まされてきました。山が低く保水力が低いので、川ができても流れ込む水が少ないのです。半島の歴史はため池づくりの歴史でもありました。
今回紹介する河津桜と菜の花のコラボは、ため池に源をもち、福江の地を潤し続けてくれた免々田川への感謝の気持ちを込めた地元住民によるコラボ企画です。
2014年、地元の奉仕団体(ロータリークラブ)が、河津桜の若木を植えることから始まりました。その数250本。1キロ以上にわたって河津桜の護岸並木が続きます。
併せて半島のシンボルでもある菜の花も植えました。ただ花の観光名所をつくろうというだけでは、これほどの人気は出なかったでしょう。「いとおしい川を多くの人に知ってもらいたい」。そんな思いが多くの人を呼び込んでいるようです。
毎年2月中旬~3月中旬には「免々田川菜の花・桜まつり」と銘打ち、臨時の駐車場(無料)も設け、週末を中心にたくさんのイベントも開きます。
期間中は川の両岸にロープをわたし、コイノボリを泳がせます。ピンク色の河津桜がやさしいお母さんなら、命いっぱいに咲き誇る菜の花は子どもたちといったところ。そして雄壮なコイノボリはお父さんです。なんとも憎い演出です。近くにある菜の花ガーデンの黄色ポストの向こうを河津桜にちなんだピンクポストも登場します。
会場は入場無料。期間中に設ける臨時駐車場も無料です。
■アクセス
◆〒441-3617
田原市福江町向田(免々田川周辺)
◆入場無料
◆駐車場あり
(臨時駐車場/無料)
◆トイレあり
◆詳細ページ
https://www.atsumirc.com/sakura/
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。