■東三河ふるさと公園のヤマザクラ
東三河ふるさと公園 ヤマザクラに出会える公園
東三河ふるさと公園にはソメイヨシノのほか大島桜、寒緋桜、豆桜など多くのサクラが植えられており、品種ごとに次々と咲き、3月上旬から約1ヶ月にわたって来園者の目を楽しませてくれます。
そのなかで、いちばんのおすすめはヤマザクラです。ヤマザクラは花が開くとき、一緒に葉も開きます。また葉の色が当初は緑ではなく褐色がかっているのが特徴です。
同園のヤマザクラは主要遠路のわきに咲いているのも多く、間近に見ることができます。開花時期は、年によって違いますがおおよそソメイヨシノに比べて1週間から10日ほど遅く開花するので、「ソメイヨシノの次はヤマザクラだね」と日を置いて足を運ぶ人も多いそうです。
古来、日本ではサクラといえばヤマザクラを指していました。とくに平安貴族たちは春の訪れとともに、あっという間に咲き,またたく間に散っていく桜に、激しい恋や、人生の無常を見出していたようです。
そのとき彼らの頭にあったのは、奈良の吉野山のヤマザクラだったようです。
ここで古今和歌集の中から平安時代を代表する歌人のひとり、紀貫之の句をひとつ紹介しましょう。
「さくら花 散りぬる風の なごりには 水なき空に 波ぞ立ちける」
みなさんも満開のサクラを楽しむだけではなく、ときにはハラハラと花びらの散る情景を眺めながら、こんな抒情にひたってみませんか。
東三河ふるさと公園は誰でも無料で入場でき、駐車場も無料です。出入口は北の御油側と南の御津側の2箇所あります。サクラの季節の開園時間は午前7時~午後5時30分です。
■アクセス
◆〒441-0211
愛知県豊川市御油町滝ケ入11−2
◆入園料無料
◆駐車場あり(無料)
◆開園時間
(7:00~17:30/10月〜3月)
◆トイレあり
◆詳細ページ
https://www.aichi-koen.com/furusato/
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。