■きららの森の紅葉
「きららの森」は、地元の人たちが誇らしげに口にする呼び名です。正式には段戸裏谷(だんどうらだに)原生林と呼ばれています。
「きららの森」の「きらら」は、ブナの群生林に由来しているそうです。毎年、初夏になるとブナの葉は太陽光を受けてきらきらと光るります。森の命がきらめく季節がやってきた―そうした強い思いが、この呼び名にこめられているようです。
きららの森を散策するには、まずは池と言ってもいいような小さな湖、段戸湖そばの駐車場に車を停めましょう。
散策路はこの湖を縫うように設けられています。健脚の人たちは東海自然歩道に足を伸ばす人も多いようですが、紅葉を楽しむには湖の周辺だけでも十分です。
ブナの木は1本1本に個性があります。まっすぐ伸びた幹、曲がった幹、ずん胴だったりスリムだったり。地衣類が共生しているので白い幹には、それぞれ黒っぽい地衣類が表情をつくっています。
紅葉も個性的。黄色一緒の木もあれば、黄色と橙色のグラデーションを誇らしげにみせてくれる木もあります。
落ち葉も個性的です。まるで駄々っ子のようにくるりと丸くなって道を埋め尽くします。
ブナの森は昔からドングリによってリスや野ネズミたちを養い、若葉によって蛾(が)の仲間たちを助け、そのことで野鳥を守ってきました。
また落ち葉は豊かな養分を含んだ腐植土をつくり、川の流れを通じて下流の田畑にも養分を分けてくれます。
きららの森のブナを通じて、いろいろなことを考えてみませんか。見頃は10月下旬~11月上旬。駐車場は無料、入山料もいりません。
■アクセス
◆〒441-2221
愛知県北設楽郡設楽町田峯字段戸1-1
◆駐車場あり(無料)
◆トイレあり
◆詳細ページ
https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=75
◆お問合せ先
設楽町観光協会
[TEL 0536-62-1000]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。