新城総合公園(スポーツエリア)の紅葉/みずきさんのハナミズキ [奥三河(新城市)] [紅葉特集]

奥三河(新城市以北)
真っ赤に燃えるイロハモミジ
野口みずきさん手植えのハナミズキ

■みずきさんのハナミズキ

 2024年11月19日

 県営新城総合公園の一角で、ハナミズキの若木を見つけました。若木の根元には「第40回新城マラソン大会記念植樹」と記してあります。
 これだけなら何も驚くことはありませんが、植樹したのは「アテネ五輪・マラソン金メダリストの野口みずきさん」とあって、少し驚きました。
 そして何よりも驚いたのが植樹日付の「平成28年(2016年)1月17日」です。

植樹からまもなく9年、すっかり成長したハナミズキ

 2016年といえば確か、リオデジャネイロ五輪が開かれた年で、彼女は最後の選考レースである3月の名古屋ウイメンズマラソンでの活躍を目指していたはずです。
 一方で彼女はその頃、38歳という年齢も加味しながら「アテネ五輪(27歳で出場)のようなパフォーマンスをみせるのは難しい」とも語っていました。
 なぜ大切な大会を前に、彼女が地方のマラソン大会のゲストランナーを引き受けたのかはわかりません。しかし推察を許してもらえるのなら、彼女は自らの現役引退を見据えながら、走る楽しさ、走れるよろこびを年齢、性別、走力を超えて多くの人たちに伝えたかったのでないだろうか。そう思えてなりません。
 名古屋の結果は2時間33分台の23位。記録も順位も惨敗でしたが「沿道だけでなく一緒に走っている人たちも、わたしを応援してくれた。とてもうれしかった」と語っていました。
 植樹からまもなく9年、引退直後に朴訥だった話し方は洗練され、いまでは押しも押されもせぬ名解説者になりました。何よりも愛情を持って選手を評する語り口が多くの人を引きつけます。
 「みずきのハナミズキ」は陸上競技場の近く、メタセコイア並木の切れたところにあります。ぜひ足を運んで見て下さい。

色づき始めたメタセコイア。これからレンガ色に染まっていく(2024年11月19日撮影)
今年はイロハモミジの色づきは遅く平年よりまだ緑色です(2024年11月19日撮影)
真っ赤に紅葉したハナミズキ(2024年11月19日撮影)
北口付近の色づき始めたイチョウ

 ■新城総合公園(スポーツエリア)の紅葉

 新城総合公園は1985年に開園した県営の広域都市公園です。敷地面積は64.3ヘクタール、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の1.6倍もあります。今回は北側のスポーツエリアに限定して紹介しましょう。

 まずは北口から入場しましょう。そこで出迎えてくれるのが端麗なイチョウたちです。いつも感心するのは、この公園の持つエンターテイメント性の高さです。イチョウは比較的早く紅葉するので、このイチョウが色づき始めたら、園内の木々は次々と紅葉するはず。そんな期待感を抱かせてくれます。

 つぎは坂道を上って右折、駐車場に入ってみましょう。ここではハナミズキの仲間のヤマボウシの紅葉がお出迎えです。通例、イチョウの次に紅葉するのがヤマボウシです。

 車を降りたら、野球場を右手に、陸上競技場に向かって歩いて行きましょう。ここでは空高くそびえるメタセコイアと、やや低めのイロハモミジが二層になって並木をつくり、「紅葉の共演」が見られます。

イロハモミジとメタセコイアの共演

 渋いレンガ色のメタセコイアと紅蓮の炎のようなイロハモミジ、なんとも心憎い演出です。
 スポーツエリアということもあって、木々に配置は西洋風です。基本的には混栽を避けて、エリアごとに木の種類が選ばれており、木々の大きさにもアクセントを付けています。
 思わぬ効果もあります。ほぼ等しい感覚で植えられているので、ジョギングをする市民たちに「走るペースがわかりやすい」と好評です。

 見頃は10月中旬~12月上旬。長期間にわたって紅葉が楽しめます。駐車場利用時間は7:00~19:00(11~3月は7:00~18:00)。入園も駐車も無料です。

レンガ色のメタセコイア
紅葉に混じって目を楽しませてくれるサザンカ

ちょっと寄り道


アクセス

◆〒441-1312
 新城市浅谷字ヒヨイタ40

◆駐車場あり(無料)
(利用時間 7:00~19:00・11~3月は7:00~18:00)

◆入園無料

◆トイレあり

◆詳細ページ
https://www.aichi-koen.com/shinshiro/

◆お問合せ先
 新城総合公園 管理事務所
 [TEL 0536-25-1144]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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