赤塚山公園 梅林園のウメ [豊川市]

豊川市
咲き始めた紅梅(2025年2月26日撮影)

■やっと咲き始めたよ 赤塚山公園のウメ

 豊川市赤塚山公園の梅林園で、やっとウメが咲き始めました。例年より3週間も遅い開花ですが、甘い香りと可憐な花姿に「待ちわびた甲斐があったよ」。探訪者の顔はほころんでいます。

寒波と小雨のせい?ほとんど咲いていない赤塚山梅林園(2025年2月26日撮影)

 2月26日(水)の昼すぎ。園内は10人ほどが訪れていました。例年なら寒紅梅や鹿児島紅などの紅梅や小梅や花香実鶯宿(はなかみおうしゅく)などの白梅は、すでに満開のはずですが今年はまったく咲いていません。
 「あったよ」。1人が声を上げると、みなが寄ってきました。「今年は10回近く足を運んだよ」と高齢の男性が言うと、みんなうなずきます。

 続いて代わる代わるの撮影会です。ほかに先がけて弾け出てきた花は「どうだい」といわんばかり。冷たい風にも負けず、花びらをきっと開いています。

「やっぱり春は来るんだな」と誰かがぼそっと。みんなその声を聞き逃さずにうなずきました。

 同園には25品種273本が植えられており、園地が階段状になっているのが特徴です。毎年見ごろのピークを迎えると、木々はさながらひな壇飾りのよう。華やか装いで花姿を競い合います。

寒波と小雨のせい?ほとんど咲いていない赤塚山梅林園(2025年2月26日撮影)

■赤塚山公園 梅林園のウメ

 赤塚山(標高74メートル)の南向き斜面を利用した、市内では最大規模の観賞用の梅林園です。25種253本が植えられ1月上旬~3月下旬の長い期間にわたって楽しめます。
 日当たりがよいので、1月には数多くのウメが咲き出します。最初に顔を見せてくれるのが正月用の飾り花として有名な冬至(とうじ)です。野生に近い品種で、細くたおやかな枝先に真っ白な花を咲かせます。
 紅梅も負けていません。代表格は寒紅(かんこう)でしょう。紅というよりほんのりピンク色。優しい雰囲気の紅梅です。
 2月になると多彩な品種がいっせいに咲き誇ります。情熱的な紅梅なら鹿児島紅。紅梅のなかでは飛び抜けて鮮やかな紅色です。
 同じ枝に紅白が咲き競う「春日野(かすがの)」や「思いのまま」などの珍しい品種もあります。

豊橋市の向山梅林園が平地なのに対して、赤塚山梅林園は斜面なので立体的にウメを楽しめます。毎年2月中旬から約1ヶ月間「梅まつり」が開かれ、週末には梅林園の入口にあたる公園内で、物産展やキッチンカーによる飲食の販売などがあります。

梅林園は入園無料。駐車場も無料です。

赤塚山梅林園は立体的にウメを楽しめる

基本情報

◆〒442-0862
 愛知県豊川市市田町東堤上1-30

◆入園無料

◆駐車場あり(無料)

◆トイレあり

◆お問合せ先
 赤塚山公園
 [TEL 0533-89-8891]
 豊川市観光協会
 [TEL 0533-89-2206]

◆外部サイト
http://www.akatsukayama.jp/index.html

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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