岩倉五条川の桜「みんなの川、みんなの桜」 [岩倉市] [花見特集]

生活と溶け合った桜並木だね(2025年4月2日撮影) 岩倉市
生活と溶け合った桜並木だね(2025年4月2日撮影)
おや 何か浮いているよ(2025年4月2日撮影)
おや 何か浮いているよ(2025年4月2日撮影)

■岩倉五条川の桜「みんなの川、みんなの桜」

 名鉄岩倉駅から歩いてすぐ、春の日射しに川面がきらめき、川の両側からはびっしりと花をつけたソメイヨシノが「どうだい」といわんばかりに並び立っています。

五条川はとってもキュートな川です。ところどころ、昔は洗濯に降りたのでしょうか。あちこちに階段がついています。「きょうの夕飯、おかずはなんだい」「ダイコンの煮物さね。きっと明日もね」―そんな会話がかわされていたのでしょう。

あっ、ありました、ありました。川の中を数匹のコイノボリが泳いでいます。ネットを見ると「のんぼり洗い」と表現されていました。ひとことで言えば「ここは染まっちゃイヤ」という場所に糊(のり)をつけ、染めが完成したときにその糊を洗い落とす作業のようです。

聞くと、近くで幟をつくっている商店の方が、来訪者の目を楽しませることも考えて行ってくれているようです。

一等地のマンションだね(2025年4月2日撮影)
一等地のマンションだね(2025年4月2日撮影)

それにしても穏やかな流れ。川岸の両側にはおしゃれな住宅がいっぱい建ち並んでいて、そのためでしょう、川にはたくさんの橋が架かっています。あっちに渡ったら次はこちらへ。買い物帰りのおかあさん、犬を散歩しているおとうさん。地元の人たちとのふれあいが、とっても楽しく感じられ、歩いているだけでうれしくなります。

それにしても桜並木はどこまで続いているのでしょう。並木を誇る岩倉市と大口町の発表データを総合すると15キロ区間に3,000本(岩倉市1,300本、大口町1,700本)といったところでしょうか。ひょっとしたら全国一かも知れませんね。

でも課題もあるそうです。「桜の木の間隔が狭いので、1本1本に負担がかかっているのかな」と教えてくれる人がいました。

 近年、岩倉市では地元の人たちが保存会を結成。桜の木の手入れだけでなく、将来を見越した適切な間伐についても考えているそうです。

いまや五条川はみんなの川、桜並木はみんなの桜。私もそのひとりとして一緒に考えていきたい―心の底からその思いました。

あっ、これが五条川名物の「のんぼり洗い」だ(2025年4月2日撮影)
あっ、これが五条川名物の「のんぼり洗い」だ(2025年4月2日撮影)

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基本情報

◆〒482-0005
 愛知県岩倉市下本町天神塚17

◆入場無料

◆外部サイト
https://aichinow.pref.aichi.jp/spots/detail/71/

◆お問合せ先 (いずれも土・日・祝日以外)
 岩倉市商工農政課
 [TEL 0587-38-5812]

 岩倉市商工会
 [TEL 0587-66-3400]

◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

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