■御油(ごゆ)松並木の彼岸花
豊川市の旧東海道に残る「御油の松並木」ではこの時期、彼岸花との「共演」が見られ、散策する人たちの目を楽しませてくれます。
松並木は旧東海道の御油宿と赤坂宿の間にあり、約600メートルにわたって約300本のクロマツが植えられており、「江戸時代の東海道をしのぶ歴史遺産」として国の天然記念物に指定されています。
彼岸花は、おもに日当たりのよい北側の盛り土の上に咲いています。盛り土はマツがしっかりと根を張るために設けられたものですが、球根で増える彼岸花にとってもたっぷりの土は大歓迎。花の数は2000本以上はあるでしょうか。
歴史の荒波をくぐり抜けた老木だけでなく、最近植えられた松の若木との相性もぴったり。深い緑からフレッシュな緑まで、彼岸花の燃えるような赤は、どの緑とも鮮やかに共演してくれます。
「共演」といえば、彼岸花とアゲハチョウとの共演も見る者を楽しませてくれます。
花の蜜を頼りに生きるアゲハチョウにとって秋は、最後の輝きの季節。彼岸花の花びらが出してくれる蜜を助けに、子孫を残すための恋の舞をみせてくれます。
花の見頃は9月中旬~10月上旬(年によって変動あり)。松並木を含む一帯は「御油松並木公園」として整備されており、公園の北側には市営の無料駐車場も整備されており、トイレもあります。
■アクセス
◆〒441-0211
愛知県豊川市御油町並松20(松並木所在地)
◆駐車場あり(無料)(御油松並木公園内)
◆トイレあり(御油松並木公園内)
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。