東三河ふるさと公園のツツジ②「越冬したアゲハチョウが花から花へ」 [豊川市]

花の蜜を吸うキアゲハ(2025年4月24日撮影) 豊川市
花の蜜を吸うキアゲハ(2025年4月24日撮影)
華麗な飛行姿のカラスアゲハ(2025年4月24日撮影)
華麗な飛行姿のカラスアゲハ(2025年4月24日撮影)

■東三河ふるさと公園のツツジ②

「越冬したアゲハチョウが花から花へ」
 豊川市の東三河ふるさと公園で黄色と黒色の大型チョウ。キアゲハとカラスアゲハの競演が始まっています。ちょっとのぞいてみましょう。

 キアゲハのメスは食いしん坊です。というより「吸いしん坊」というべきでしょうか。咲きほこる真っ赤なキリシマツツジの植え込みの中を花から花へ。吸っては舞い、吸っては舞いをめまぐるしく繰り返しています。

 一方のカラスアゲハはなかなか花にとまってくれません。オスでしょうか。何かの本でオスはメスを探すことに懸命なので、蜜はそれほど吸わないと書いてありました。

忙しく飛び回る合間を縫って蜜を吸うカラスアゲハ(2025年4月24日撮影)
忙しく飛び回る合間を縫って蜜を吸うカラスアゲハ(2025年4月24日撮影)

 キアゲハもカラスアゲハも基本的には産卵から約5週間ほどで成虫になり、春から秋の間に4.5回の世代交代を行うようです。
 ただし例外があります。10月に産み落とされたチョウです。通常通り4回の脱皮をくり返した後、春から夏にふ化する個体と違って約5ヶ月間もサナギの状態で冬を越すそうです。
 現在飛び回っているアゲハはそうした今年の厳しい冬をじっと耐え抜いたチョウたちです。おそらく落ち葉の中で寒さをしのいでいたでしょう。
 しかし成虫になれば残された命は他の世代と同じく2、3週間ほど。メスたちは産卵にそなえてせっせと蜜を吸い込み、オスたちは空腹を抱えながらも伴侶を求めて一生懸命に飛び回っています。

 アゲハチョウに魅せられたのは久しぶりです。たぶん気のせいでしょうが帰路に着くとき、2羽のキアゲハがツツジの上で楽しそうに舞いながら見送ってくれました。

キアゲハの優美な舞い姿(2025年4月24日撮影)
キアゲハの優美な舞い姿(2025年4月24日撮影)

■こちらもチェック

行楽スポット


基本情報

◆〒441-0211
 愛知県豊川市御油町滝ケ入11−2

◆入園料無料

◆駐車場あり(無料)

◆開園時間
 (7:00~18:30/4月〜9月)

◆トイレあり

◆外部サイト
https://www.aichi-koen.com/furusato/

◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

タイトルとURLをコピーしました