東山動植物園のスマトラトラ [名古屋市]  [ちょっと寄り道]

①おやっ、きょうのごちそうは何かな 名古屋市
おやっ、きょうのごちそうは何かな

■東山動植物園のスマトラトラ

②いただきま~す
いただきま~す

 がんばれアオ

 東山動植物園のスマトラトラ「アオ」(オス、2019年10月生まれ)が、猛獣のトラとは思えない愛くるしい仕草で、来園者を喜ばせています。一時は3頭だった同居のお兄さん、お姉さんが亡くなり独りぼっち。それでも元気いっぱいです。

 3月13日(木)の午後、ちょうどおやつの時間でした。飼育担当の女性がステンレス製のボウルに小さめにカットした馬肉を入れて現れると、もう待ちきれません。
 お気に入りの丘の上から駆け下りてくると、金網に体をすりつけるようにしておねだりです。
 差し出された肉を次から次へとほおばります。幼い子がポッポコーンを次から次へと口に運ぶ、そんな感じです。
 食べ終わると再び、丘の上へ。子ネコのように首を傾けながら、ごちそうの余韻を噛みしめています。

③うまい!たまらないぜ
うまい!たまらないぜ

 同園は10年ほど前からスマトラトラの環境整備に力を入れ、2023年7月には新しい展示室をアジアゾウ舎の横につくり、スマトラトラ及びスマトラオランウータンを中心に、自然環境に近い形での飼育展示を始めました。
 しかし皮肉なことに、施設の完成の3か月前に当時国内最高齢だったオスのクンデ(17歳)が、また完成後の2024年11月にはメスのダマイ(10歳)が重いを腎臓病でこの世を去りました。

 スマトラトラは絶滅危惧種の中でも最も絶滅が心配される近絶滅種に分類され、すでに野生での生息数は400頭を割り込んでいると見られています。
 原因はスマトラ島における大規模なアブラヤシのプランテーション開発です。同島は世界最大のアブラヤシ生産地で、トラの生息地は巨大な重機によって破壊され続けています。
 現在、国内で飼育されているスマトラ島はわずか17頭。全国の飼育園では繁殖に努めているほか現地の環境保護への理解も呼びかけています。

「アオ」はインドネシア語で「がんばれ」の意味だそうです。仲間の暮らすスマトラ島の生育環境保全のためにも「頑張れ!アオ」

④まんぞく、まんぞく
まんぞく、まんぞく

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基本情報

◆〒464-0804
 名古屋市千種区東山元町3-70

◆観覧料 大人500円 (名古屋市在住の65歳以上の方100円)

◆駐車場あり(普通車800円/回)

◆休園日 月曜日
 (月曜日が祝日の場合は翌平日、12/29~1/1)

◆開園時間 9:00~16:30
(閉園は16:50)

◆外部サイト
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp

◆お問合せ先
 名古屋市東山動植物園
 [TEL 052-782-2111(代表)]

◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

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