鳳来寺山 ふもと(門谷地区)の紅葉 [奥三河(新城市)] [紅葉特集]

奥三河(新城市以北)
紅葉と黄葉、そして緑のコントラストが美しい(2024年11月25日撮影)
仲良く並んだイチョウの黄葉(2024年11月25日撮影)

■鳳来寺山 門谷地区の紅葉

 鳳来寺山の表参道、有名な1425段の石段に連なる参詣道に沿ってできた集落が門谷地区です。歴史的な景観に彩られた集落だからこそ、晩秋の紅葉はしっとりと美しく映えます。
 11月下旬の月曜日、「平日なのでゆったりと紅葉を楽しもう」と訪れましたが、2箇所ある無料駐車場はほぼ満車。なんとか最後の1枠をゲットして、みなさんの動きを追いました。
 当日のいちばん人気は音為(おとなす)川の対岸にそびえる双子のイチョウです(ひょっとしたら夫婦かもしれませんが)。端麗な姿のイチョウが2本すっくと立っています。
 参道脇ではやはりモミジが人気です。モミジは参道の起点となる笹川駐車場からずっと、適切な間を置いて植えられています。おそらく門前町なので街並みを考慮しながら植えたのでしょう。家並みと紅葉がうまくマッチしています。

 門谷地区はかつて参拝者を受け入れるだけでなく、林業も盛んで地区は活気にあふれていました。法人格の鳳来寺は鳳来寺女子高等学園を設立(1935年)、県立への移管後は鳳来寺高校として地域の青少年を育てました。
 すでに生徒募集を停止して10年以上が建ちますが、地域の人たちが掃除などをしているのでしょう。まるでいまでも校舎から生徒の歓声が聞こえてきそう。校門脇のイチョウのトンネルもうつくしいアーチを描いています。

種田山頭火の句碑。山頭火は1人豊橋鉄道田口線でここに来た(2024年11月25日撮影)

 詩情豊かな鳳来寺山は多くの詩人、俳人を引きつけてきました。元禄の俳人・松尾芭蕉は「木枯に 岩吹きとがる 杉間かな」と詠み、大正・昭和前期の俳人・種田山頭火は「山の青さ 大いなる御仏 おはす」と詠みました。どちらも名句で、参道に句碑が建っています。 
 門谷地区の紅葉は12月上旬までは楽しめそうです。

鳳来寺高校のイチョウのアーチ(2024年11月25日撮影)

ちょっと寄り道

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基本情報

◆〒441-1944
 愛知県新城市門谷笠川

◆駐車場あり(無料/一部有料)

◆トイレあり(※紙は各自持参)

◆外部サイト
https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=510

◆お問合せ先
 新城市観光協会
 [TEL 0536-21-0015]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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