■賀茂しょうぶ園のハナショウブ
豊橋市の北部にある賀茂しょうぶ園は、広さ約1ヘクタールのゆったりした敷地のなか、しょうぶ園の面積は約3300平方メートルあり、3万7000株(300種)が育てられている愛知県では最大規模のしょうぶ園です。
市内にはもともと野生のノハナショウブ群落が数多くあり、年々減りつつある群落をしのぶ目的もあって1970(昭和45)年に豊橋市が設けました。その後、しょうぶ園の拡張ほか、夜間照明の設置などを経て、いまでは市民が誇りとするしょうぶ園に育ちました。
毎年5月下旬から6月中旬にかけて紫、黄、白など色鮮やかな花が次々と大ぶりの花を咲かせます。
毎年花の盛りの約2週間を会期に「花しょうぶまつり」を開いています。
連日、夕方から午後9時まで花のライトアップを行うほか、豊かな野菜、果樹畑が広がる地区の特産品を即売する直売テントも設置されます。入園も駐車も無料。
250年前、愛知県にルーツを持つ江戸の旗本松平定朝(さだとも)が改良に改良を重ねて創り上げた、壮大な園芸ハナショウブの世界。それを身近に感じることのできるしょうぶ園です。
