金剛寺のしだれ桜「見上げれば光のシャワー」 [豊田市] [花見特集]

まぶしいほどの光のシャワー(2025年3月29日撮影) 豊田市・みよし市
まぶしいほどの光のシャワー(2025年3月29日撮影)
ライトアップが始まった金剛寺のしだれ桜(2025年3月29日撮影)
ライトアップが始まった金剛寺のしだれ桜(2025年3月29日撮影)

金剛寺のしだれ桜「見上げれば光のシャワー」

 豊田市の金剛寺でしだれ桜のライトアップ始まる

 豊田市北一色町の金剛寺(曹洞宗)で、しだれ桜(エドヒガン)のライトアップが始まりました。昼間は薄ピンク色のかわいい花びらも、投光器に照らし出されるとまるで空から降ってくる光のシャワー。だれもが息をのんで見守ります。

 3月29日(土)午後6時半過ぎに訪れました。参道わきには「しだれ桜、ただいま七分咲き」の貼り紙。住職さんの手書きでしょうか。みなさんに見ていただきたい、そんな強い思いが伝わってきます。

 夜の訪問はこの日の夕方に次いで2度目。夕方、曇り空の下で見上げた桜は、樹齢300年とはいえ、がっしりとした幹のほかは優しい枝ぶり。四方に伸びた細くたおやかな枝たちは、まるでダンスを踊る少女の腕のようでした。
 しかしライトアップされた木は、まったく違っていました。か細かった枝は闇に沈み、どっしりした幹だけが闇の中で輝いています。そして枝にしがみついていた薄ピンク色の花びらは、いまや光輝くシャワーとなって頭上から降り注いでいます。
 過剰なほどの光の洪水に息をするのも苦しいほど。しかし、一方でまるで天上界に吸い込まれていくような恍惚感も湧き上がってきます。
 この桜は高さ約10メートル、樹齢約300年。享保19年(1734)に瀬戸の名刹雲興寺から金剛寺にやってきた霊源陽澤和尚が着任後、自ら植えたといわれています。
 享保年間は西日本の飢饉が有名ですが、三河地方も飢饉に見舞われました。個人的な見解ですが霊源和尚はその人徳を買われ、この地にやってきたのではないでしょうか。

 桜はいまも本堂の前で眼下を望み、村の暮らしを見守っています。300年前、霊源和尚は根を張ってたくましく育つ桜を通じて村の人たちを励まそうとしたのではないか、そう思えてなりません。

今もたくましいしだれ桜の幹(2025年3月29日撮影)
今もたくましいしだれ桜の幹(2025年3月29日撮影)

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◆お問合せ先
 曹洞宗 菩提山 金剛寺
 [TEL 0565-76-2929]

◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

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