■香嵐渓「祈りの紅葉」
東海地方屈指の紅葉の名所として、いまではシーズンともなると県内だけでなく、関東、関西地方からも多くの人たちが訪れます。
香嵐渓の特徴は、飯盛山と呼ばれる高さ約130メートルのこんもりした山全体を手植えのもみじが彩っていることです。その数4000本。11月になると木々が一斉に燃え立ちまるで山全体が紅蓮の炎に包まれたかのようです。
このみごとな紅葉は1人の住職さんの祈りから始まりました。江戸時代の初め、いまも同山に建つ曹洞宗の寺「香積寺(こうじゃくじ)」の住職だった三栄(さんえい)さんが、1634年(寛永11年)にかつてこの地を治めた清和源氏系の豪族「足助氏」の菩提を弔うために始めたといいます。
般若心経を1巻読み終えるたびに1本ずつ紅葉を植えていったといいます。
ただ三栄さんが植えたのは同寺の境内から参道が中心でした。これを山全体に拡充したのは、いまから約100年前の地元の人たちです。山の散策路を整備し、約1000本ほどのカエデを植えたそうです。
山のすぐ脇を流れる巴川の冷気と盆地状の地形とあいまって、素晴らしい紅葉を生んでくれます。毎年11月1日~30日に「香嵐渓もみじまつり」を開催。うれしいことに毎日、日没から午後9時までライトアップをしてくれます。
「超」がつくほどの紅葉の名所なので、どの道を経由しても激しい渋滞に巻き込まれます。駐車場は周辺にあり、料金はこの時期は1日1000円です。
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■アクセス
◆〒444-2424
愛知県豊田市足助町飯盛
◆駐車場あり(1000円/日)
◆トイレあり
◆詳細ページ
http://asuke.info/
◆お問合せ先
豊田市足助観光協会
[TEL 0565-62-1272]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。