三谷弘法山の紅葉 [蒲郡市] [紅葉特集]

蒲郡市
年々彩りが増す大師像周辺のモミジ(2024年11月22日撮影)
お顔を隠した赤ん坊。どこか奥ゆかしい(2024年11月22日撮影)

 ■三谷弘法山の紅葉

 三谷弘法山は巨大な子安弘法大師像が建っていることで有名です。標高100メートルの小高い丘に台座を含めて30メートル(像高18.7メートル)の像がそびえており蒲郡のランドマークの1つにもなっています。
 車は大師像のすぐそばまで行けるので、高齢者にも人気があり、紅葉のこの時期は遠く名古屋、浜松からも参拝にやってきます。
 うれしいのは寄贈者を募ったうえで、大師像の周辺にイロハモミジの若木を植栽していること。若木は毎年、すくすくと生長しており「今年はいちだんとあでやかな紅葉が見られるね」。植栽した人たちだけでなく多くの観光客を楽しませてくれます。

竹島と陸地を結ぶ永代橋は今では蒲郡観光に欠かせない(写真は2代目の橋)(2024年11月22日撮影)

 この大師像は、名古屋に本社を置く繊維系総合商社の滝兵(たきひょう)商店=現タキヒョー=の5代目社長だった滝信四郎(のぶしろう)さんが建立しました。
 信四郎さんは現在の愛知県江南市の出身ですが、別荘を設けた蒲郡がいたく気に入ったそうです。
 その結果、三谷にこの子安大師像を建立したほか、それまで仮橋しかなかった竹島に本格架橋したり、旧府相城の跡地に蒲郡ホテルを建てたり、高級料理旅館の常磐館を開業させたりと大正から症初期にかけて、蒲郡観光の発展に多大な貢献をしました。
 ちなみに故郷の江南へも深い愛情を注ぎ、現在の滝中学、滝高校につながる滝実業学校を見学しています。

 紅葉狩りのついでにぜひ見て欲しいのは大師が抱いている赤ん坊の姿勢。なかば顔を隠すようにして抱かれているのは、どうやらお孫さんをモデルにしているかららしいのです。

 この信四郎さんの愛情と慎ましやかさが、なんとも微笑ましいではありませんか。

 無料で見学でき、像の近くまで車で行くこともできます。駐車は無料です。

弘法大師像の背後ではモミジが色づいている(20,204年11月22日撮影)

■ちょっと寄り道


アクセス

◆〒443-0021
 愛知県蒲郡市三谷町南山14

◆駐車場あり(無料)

◆入場無料

◆トイレあり

◆詳細ページ
https://www.kongoji.com/

◆お問合せ先
 高野山真言宗 三河高野山 金剛寺
 [TEL 0533-69-7379]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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