■のんびり、ゆったりキツネさん
2024年11月15日
いま豊川稲荷のキツネさんたちに〝異変〟が起きています。豊川稲荷と言えば千体ものキツネさんの石像が五百羅漢のようにびっしりと並ぶ「霊狐塚(れいこづか)」が有名ですが、いまキツネさんたちは境内の森の一角で数十匹の群れが、のんびりと暮らしています。
しっかりを取材していないので断言はできませんが、どうやら現在境内で大がかりな整備事業が進んでおり、「霊狐塚」の一時的な閉鎖に伴う措置のようです。
森の中に放たれたキツネたちはなんだか楽しそう。ゆったりとくつろいでいます。ただし、ここのキツネさんたちは勤勉なので、口には妙法を記した巻物をしっかりとくわえ、誰ひとり霊力を宿した赤い前掛けを忘れていません。
整備事業が進めば、いずれ「霊狐塚」は復活するでしょう。でも個人的には、こののびやかなキツネさんたちもずっと残って欲しいと思います。
■新しい法堂が完成。落慶法要に合わせて晋山式(しんざんしき)も
2024年11月15日
妙厳寺(豊川稲荷)で待望の法堂(はっとう)が完成しました。11月23日に落慶法要が営まれ、併せて同日、3年前に住職として赴任してこられた福山憲隆さん(47)の晋山式(住職就任式)が行われます。法堂は禅宗寺院で用いられる用語で、他の仏教寺院では講堂と呼んでいます。建物全体の老朽化が進んでいることなどから新築に踏み切りました。全面建て替えは200年ぶりだそうです。
新築に合わせ同寺の本尊「千手観世音菩薩」も新造するそうです。そして現在瑞祥殿に安置している本尊は胎内仏として新しい像の内部に収めます。
福山さんは静岡県菊川市の出身で愛知学院大卒。かつて妙厳寺の住職を長年勤めて永平寺、曹洞宗の官長も務められた福山締法さんのお弟子さん。締法さんと同じく40代前半での住職就任とあって宗派だけでなく仏教界全体の期待は大きいようです。
■「えっ、金色の恋?」
2024年11月15日
「えっ、金色の恋?」と女子高校生らしい女の子がすっとんきょうな声を上げて、池の近くにいた友だちのところに駆け寄っていきました。
友だちは「おみくじ」を握りしめていたので、きっと「金色の恋が叶う」と書いてあったに違いない、そう思ったのでしょう。
「大金持ちの彼氏ができるってこと?」と興味津々のようです。「大谷翔平みたいな彼氏ってこと」と具体的な名前も挙がります。
友だちはえっ、とけげんそうな顔をしましたが次の瞬間、「ば~か」と彼女のひたいを〝デコピン〟しました。
「ほら、見なよ」。指さす先では金色の鯉(こい)が悠然と泳いでいます。
勘違いした女の子も負けていません。「残念でした。金色のコイはアンタじゃなくて私のほうに寄って来ましたよ。やーい」とやり返しています。 そんな馬鹿騒ぎを見ながら、ここは豊川稲荷だけに、ひょっとして妙な「恋占い」につながらなければいいけれど、と心配する当方でした。
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■アクセス
◆〒442-8538
愛知県豊川市豊川町1番地
◆駐車場あり(600円/日)
◆トイレあり
◆JR飯田線 豊川駅、名鉄 豊川稲荷駅から、徒歩で約5分
◆詳細ページ
https://www.toyokawainari.jp/
◆お問合せ先
曹洞宗 円福山 豊川閣 妙厳寺
(豊川稲荷)
[TEL 0533-85-2030]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。