大井平公園の紅葉 [豊田市] [紅葉特集]

豊田市・みよし市
紅葉の始まった名倉川からつり橋を見上げる(2024年11月3日撮影)
武節城の本丸から稲武の町を見る(2024年11月3日撮影)

 ■大井平公園の紅葉

 戦国、江戸、明治、そして現代―長い歴史をぎゅっと固めたような紅葉スポット、というより紅葉ゾーンです。圧倒されます。

 まずは戦国時代にさかのぼりましょう。みなさん武節城(ぶせつじょう)を知っていますか。設楽郡の田峯を拠点に勢力を張っていた菅沼さんが侵攻、そして防御を目的には16世紀初頭に築きました。
 本丸、二の丸の遺構が残っており、稲武の町を眼下に望めます。土塁の跡に植えられたモミジが戦国の厳しい時代をしのばせてくれます。
 そこから散策路を歩くとすぐに、激しい流れの名倉川に出ます。清らかで激しい水しぶきを瀬に、モミジが涼しげに立ち並んでいます。
 川沿いの道を歩くのもよし、川岸の散策路を歩くのもよし。川沿いの道では「根性の椹(さわら)」を間近に見られます。椹はヒノキの兄弟のような木で、その大木がわずかな岩の間に根を張り、ピンと伸びています。見習いたいものですね。

 そして晩秋の風に揺れる「風のつり橋」を渡ると、目にも鮮やかなドウダンツツジの燃えるような赤がお出迎えしてくれます。

目に鮮やかな大井平公園のドウダンツツジ(2024年11月3日撮影)

 この大井平公園の周辺は、江戸時代から続いた豪農・豪商・林業家で村人との共存共栄をはかってきた古橋家が整備しました。

 紅葉がおおう山を少し登ったところには、村と村人の将来だけでなく日本の将来も見据えて明治時代に整備した針葉樹の森があります。ぜひ足を伸ばして下さい。

 大井平公園は通常、駐車は無料ですが、紅葉期間は有料(500円)になる場合もあります。「もみじまつり」(2024年は11月1日~17日)は「どんぐり工房」と「大井平公園」を結ぶシャトルバス(片道100円)を運行します。ライトアップもあります。

岩に根を張った「ど根性のサワラ」(2024年11月3日撮影)

アクセス

◆〒441-2513
 豊田市稲武町大井平5-1

◆駐車場あり(無料)
 (但し、イベント期間中は駐車場 500円/回、シャトルバスを運行)

◆入場無料

◆トイレあり

◆詳細ページ
https://www.inabu-kankou.com/inabuarticle/82

◆お問合せ先
 いなぶ観光協会
 [TEL 0565-83-3200]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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