■さがらの森の紅葉
「さがらの森」は細くうねった道を進んでいくと突然に現れるうっそうとした森。そこにはまばゆいばかりに黄葉したネムノキの群れがお行儀よく立っています。
「さがらの森」は蒲郡市が運営するキャンプ場です。テントを張る区画は山肌に沿って整然と区画されており、それぞれの区画にはこちらも整然とネムノキが植えられています。
ネムノキの特徴はなんといっても、眠ることです。日が暮れるとすべての葉は表面を合わせるようにして葉が閉じ、さらにぐったりと垂れ下がります。
なぜ眠るのか、その理由ははっきりとわかっていませんが、こんな仮説も出されています。ネムノキは「パイオニア植物」といわれて、新しい土地でいちはやく根付き、成長することを得意にしている。だから、早く成長するために他の樹木よりも光合成を多めにする必要があるというのです。
そのために取った戦略が、葉っぱを小さくすることで、葉っぱ同士が影になることを防ぎ、木全体としてフル回転で光合成に励むことができるというわけです。
でも光合成に特化するとよいことばかりではありません。夜になると空気中に水蒸気を放出する量が増えて、枯れる原因ともなりかねません。
そこで葉っぱを眠らせることでこの難問を解決しようとしたというのです。もしそれが本当なら、なんという賢い木なのでしょう。
ネムノキを眺めていると私たち人類も含めて
「動物はネムノキから生き方を学んだに違いない」―そう思えてなりません。
現地へは複数の行き方がありますが、車なら国道23号線の「大塚鎌倉」信号を北上(相楽ヒメハルロードを利用)するとそのまま現地に行けます。駐車場は無料で自由に見学できます。
■ちょっと寄り道
■アクセス
◆〒443-0012
愛知県蒲郡市相楽町荒井41番4
(※国道23号線の「大塚鎌倉」信号を北上するルートを推奨)
◆駐車場あり(無料)
◆入場無料
◆トイレあり
◆詳細ページ
https://www.city.gamagori.lg.jp/unit/sports/sagara.html
◆お問合せ先
蒲郡市民体育センター
[TEL 0533-69-3241]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。