三千院の紅葉 [京都市(左京区)] [古都の紅葉]

京都市
三千院に続く呂川沿いの紅葉
右が石垣、左が茶店。三千院前の遊歩道

 ■三千院の紅葉

 京都の市街地から北東に約14キロメートル、大原は四方を山に囲まれた盆地です。晩秋のきれいな空気を吸って、さあ、紅葉盛りの三千院を訪ねましょう。
 最初に出迎えてくれる紅葉は、呂川(りょかわ)と呼ばれる三千院に続く小さな川に沿った坂道です。川の冷気を吸って真っ赤に染まったモミジ。紅葉はつづら折りを曲がるたびに、みごとの姿を見せてくれます。
 さあ、門前の広い通りに着きました。右手には石積みの名人集団「穴太衆」が積んだといわれる石垣。荒々しさと美しさを一緒に味わえる不思議な石垣です。
 ここにもモミジが道いっぱいに植えられています。左手は庶民のにおいがぷんぷんするみやげ物屋や京都名物にニシンそばなどが味わえる食堂。石垣の力強さと、庶民の優しさをモミジがうまく橋渡ししてくれます。

三千院入り口

 石垣の切れ間に突然、立派な門が姿を現します。さあ、入ってみましょう。そして客殿から入って同寺の中でもっとも威厳のある建物「宸殿(しんでん)」へ。ここから、燃えるようなモミジが大切な役割を果たしてくれます。モミジの道はまっすぐ極楽往生院につながっています。そうです、モミジの道は、現世から極楽につながる道です。
 美し緑の苔(こけ)、そしてまっすぐ空に向かうヒノキやスギの木立の中、燃えるようなモミジが極楽を希求する心に強く訴えかけてくれます。

三千院のモミジは、ぜひ全身で体感したいですね。

 見頃は11月下旬~12月上旬。拝観時間は11月が8:30~17:00、12月は9:00~16:30。
 バスは京都駅発着と地下鉄国際会館前発着の2系統があります。

色調豊かな三千院庭園の紅葉
紅葉の先には国宝阿弥陀三尊像をまつる往生極楽院

アクセス

◆〒601-1242
 京都市左京区大原来迎院町540

◆拝観料700円

◆京都バス「大原バス停」下車 徒歩約10分

◆拝観時間 9:00~17:00
(11月 8:30~17:00 / 12月~2月 9:00~16:30)

◆駐車場なし

◆詳細ページ
http://www.sanzenin.or.jp/

◆お問合せ先
 天台宗 魚山 三千院
 [TEL 075-744-2531]

◆2024年の情報であり、変更される場合があります。

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