■タカドヤ湿地の紅葉
タカドヤ湿地の紅葉を訪ねる前に、まずは「タカドヤ」という不思議な名前を考えてみましょう。
どうやらタカドヤの「タカ」は(標高が)高いの意味、「ドヤ」は鳥小屋を指す「トヤ」から来ているようです。村里から離れた山の高いところにあった「鳥小屋」=ツグミなどの食用野鳥をとらえるために置いた小屋が語源のようです。
ちなみにツグミはシベリア方面からやってくる冬鳥で、体長は25㌢ほどあり、林の中よりも湿原や湿地など開けた場所を好むようです。
タカドヤ湿地の紅葉は1周900メートルもある湿地の周辺で見ることができます。イロハモミジのほか、ミズナラやコナラ、ウルシなどの多彩な紅葉が見られます。
水の多い湿地なので、湿地植物の大半が枯れる紅葉の時期は、まるで池のよう。水面に映る多彩な紅葉を求めて遠くからも多くの人たちが訪れます。「きれい!」「最高!」という歓声があちらこちらで上がります。
湿地は上下2つに別れており、その間を仕切る土手にもモミジなどが植えられており、まるで大きな日本庭園のようなおもむきです。
さらにうれしいことに、紅葉する木の多くには木の名前だけでなくどのような植物なのかの説明を書かれています。植物図鑑を片手に紅葉を楽しむのは、ちょっと気が引けるという人にはありがたい説明板です。
場所は豊田市街地方面から国道153号を北上し、「小田木町」の交差点を右折して約1.5キロメートルです。交差点は中部電力奥矢作第一発電所のすぐそば。高さ55メートルもある円筒形の巨大なサージタンク(水圧調整タンク)が目印です。
入園は無料ですが、駐車場がないので「タカドヤ湿地」の看板前に駐車して下さい。
■アクセス
◆〒441-2525
愛知県豊田市小田木町タカドヤ
◆駐車場なし(「タカドヤ湿地」看板前に駐車との事)
◆入場無料
◆詳細ページ
https://www.inabu-kankou.com/inabuarticle/378
◆お問合せ先
いなぶ観光協会案内所
[TEL 0565-83-3200]
◆2024年の情報であり、変更される場合があります。