上地八幡宮の鬱金桜(ウコンザクラ) [岡崎市] [花見特集]

参道入口の鬱金桜も見逃せない(2025年4月10日撮影) 岡崎市・幸田町
参道入口の鬱金桜も見逃せない(2025年4月10日撮影)
五分咲きとなった鬱金桜(2025年4月10日撮影)
五分咲きとなった鬱金桜(2025年4月10日撮影)

■上地八幡宮の鬱金桜(ウコンザクラ)

 4月20日までライトアップ

 岡崎市上地町の上地八幡宮で鬱金(うこん)桜が見ごろを迎えました。20日頃まで楽しめそうです。

 鬱金という名前は、鬱金色から来ています。鬱金(うこん)はインド原産の香辛料で英名はターメリック。日本へは戦国時代、琉球から入ってくると刀傷によく効くことから重宝され、江戸時代初期に見出された品種の桜に、さっそくつけられたようです。
 上地八幡宮ではこの鬱金桜を大切に育てており、拝殿前のほか、境内の周囲や参道入口にも挿し木の方法で、「子どもたち」をたくさん植えています。

 鬱金桜の魅力はなんといっても萌黄(もえぎ)色の気品あふれる花の色とその花びらが15枚近くも折り重なっているところです。最近は日本を代表する高貴な桜として欧州で高い評価を受けているそうです。

拝殿前に設けられた左近の桜(鬱金桜)と右近の橘(2025年4月10日撮影)
拝殿前に設けられた左近の桜(鬱金桜)と右近の橘(2025年4月10日撮影)

 色変わりも魅力です。咲き始めは萌黄色ですが盛りになるとほんのりピンクを乗せた白色に、そして散り際は紅色に変わります。
 ご存じのように近縁種に「御衣黄(ぎょいこう)桜」があり、「区別がつかない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。八幡宮の関係者によりますと鬱金桜は御衣黄桜に比べて咲き始めの色が淡いのと、葉が丸みを帯びているのが違いだということです。

 今年の桜まつりは見ごろに合わせて4月20日(日)まで。期間中はライトアップ(日没~午後8時)をするほか、境内に観桜用のお休みどころも用意し、呈茶券(700円)を求めれば宇治抹茶、桜まんじゅう、おみくじがセットでいただけます。

 同八幡宮は地方豪族だった大見氏の屋敷地に隣接した祠社だったのを、三河国守護だった源範頼(頼朝の弟)が社殿を寄進したのが始まりだそうです。本殿は室町期の再建で国の重要文化財の指定を受けています。

国重文の本殿は三間社流れ造り、檜皮葺(2025年4月10日撮影)
国重文の本殿は三間社流れ造り、檜皮葺(2025年4月10日撮影)

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基本情報

◆〒444-0824
 愛知県岡崎市上地町宮脇48

◆入場無料

◆駐車場あり(無料)

◆トイレあり

◆外部サイト
https://ueji80000.com/index.html

◆お問合せ先
 上地八幡宮
 [TEL 0564-52-6145]

◆2025年の情報であり、変更される場合があります。

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