■地蔵川の梅花藻
醒ヶ井の街中を流れる地蔵川で夏の花、梅花藻が見ごろを迎えました。小梅のように可憐な花が、夏の日射しを受けて水中できらきらと輝いています。
醒ヶ井(さめがい)は狭隘の谷間に位置する町です。北は伊吹山、南は鈴鹿山脈に囲まれ、狭隘地ながら水の豊富なことなどから水田が広がり、江戸時代は中山道の宿場町として栄えました。

梅花藻は、旧中山道の沿いの地蔵川(長さ約1キロ)において、見ることができます。地蔵川は幅約3メートル、水深0.5メートルの小川なので、梅花藻をまるで手に取るように眺められます。
図鑑を調べて驚きました。梅花藻はキンポウゲ科だそうです。キンポウゲ科といえばクレマチスやデルフィニウムが思い浮かびますが、梅花藻は水の中にすっぽりと潜っています。おそらく過酷な環境を生き延びるための進化なのでしょう。これだけでも感激です。
米原市のHPによると梅花藻は年間を通じて水温14℃前後に保たれている流れのゆるやかな清流が生育の条件。地蔵川のわきにある「居醒の清水(いさめのしみず)」から湧き流れる霊仙山(標高1084メートル)の伏流水が、大きな役割を果たしているそうです。
梅花藻を見に行くのなら、地蔵川沿いに店を構える「本陣樋口山」がお勧めです。醒ヶ井はご存じのように明治の初期、国内初の養鱒場(ようそんじょう)が開設され、いまも滋賀県が運営主体となってニジマスの養殖ほか、新種の開発に励んでいます。
「本陣 樋口山」では、そうした伝統をひく、おいしいニジマスのコース料理を江戸時代の本陣を彷彿とさせる気品あるふれる大広間で堪能できます。洗い、塩焼きだけでなく、マスの炊き込みご飯も絶品です。


最後に伊吹山麓なのでヤマトタケル神話にもふれておきましょう。
ヤマトタケルのは伊吹山の荒ぶる神が降らせた氷雨によって死んでしまうのですが、瀕死のヤマトタケルが最後に飲んだのが「居醒の清水」です。伊吹山の毒気を含んだ氷雨と、鈴鹿山脈の清冽な湧き水が、対照的に描かれています。
彼は神話では鈴鹿山脈を越えて現在の亀山まで歩き、そこで力尽きました。みんさんはぜひ梅花藻を眺めながら、彼の足跡に想いをはせてあげてください。
梅花藻の見ごろは9月いっぱいだそうです。
■こちらもチェック

■基本情報
◆〒521-0035
滋賀県米原市醒井428
(※車での醒井宿への侵入は近隣住民の方のご迷惑となりますので、ご遠慮ください。)
◆駐車場あり
醒ケ井駅前駐車場(30分間まで無料、以後有料)
◆トイレあり
(醒ケ井駅前公衆トイレ)
◆外部サイト
https://kitabiwako.jp/spot/spot_206
◆お問合せ先
米原駅観光案内所
[TEL 0749-51-9082]
◆2026年の情報であり、変更される場合があります。
