■放浪のシェフあっくんの実況グルメ 「若鮎Aコース」(4,400円税込)
「川の駅 おか多」
鮎料理のシーズン到来。というわけでまずは若鮎料理を食べたくて、揖斐川の支流根尾川沿いの老舗『川の駅 旬の味 おか多』へ飛んだぜ。
鮎料理は5月~10月の半年間。若鮎(5、6月)、成鮎(7、8月)、落ち鮎(9、10月)と続く。今回はその三連奏の走りを狙っての訪問だ。
おか多さんは、かつて根尾川に簗場を持ち、獲れたての鮎を炭火で焼いて提供していたそうだ。
訪れた日もその伝統は健在。注文を受けるとすぐに生け簀からピチピチ跳ねる鮎を掬い上げると、間髪入れずに串を打ち、炭火でじっくりと焼き上げてくれる。

若鮎のAコース。素晴らしかったぜ。まずは刺身。さすが若鮎。弾力性のある身が口の中で踊るようだ。
続いて赤煮。東海地方独特のたまり醤油で煮ることで、やや赤みがかった色が鮎を染める。あえてじっくり煮込まず、骨まで味わわせてくれる。憎い演出だぜ。
次は王道の塩焼き。若鮎だけあって皮はぱりぱり、身はふっくら。内臓の苦みもほとんどない。
4品目は魚田(ぎょでん)。ざっくり鮎の田楽。こってり豆味噌と若鮎の相性は抜群。豆味噌を塗って焼き上げることで若鮎の淡泊さを引き立てくれるっていう寸法さ。
続く小鮎の天ぷらは身はふわふわで衣はさくっと。締めの雑炊は、柑橘の香りがふわっと鼻を通り、サラサラと入っていく。




若鮎コースは6月で終わりだが、鮎料理そのものはこれからが本番。7、8月は成鮎(なりあゆ)ならではずっしりした身の膨らみと脂ののりがたまらない。
また9、10月の落ち鮎は濃厚な味と苦みが楽しめる。もちろん子持ち鮎も外せないぜ。
全国各地に鮎料理はあるが、たまり醤油、豆味噌を使って煮込み、塗り焼きをする調理法は東海地方ならではに違いない。関東のおじさんにも関西のおばさんにもぜひ味わってもらいたいぜ。(2026年6月下旬訪問)
2026.6.下旬

[レポーター]
●放浪のシェフあっくん
大学卒業後、専門学校で調理師免許取得。
ふだんは西洋料理の厨房に立つが必要とあれば和食、中華にも腕をふるう。
旅好きで、とくに温泉入浴を心の底から愛している。
■基本情報
◆〒501-0522
岐阜県揖斐郡大野町相羽1066-2
◆営業時間
11:00~20:00
定休日 不定休(7月~9月は無休で営業)
◆お問合せ先
川の駅 旬の味 おか多
[TEL 0585-32-0566]
◆外部サイト
https://kawanoeki-okada.jp
◆2026年の情報であり、変更される場合があります。
